食品微生物の簡単な説明
 黄色ブドウ球菌


 
ブドウ球菌は自然界に広く分布し、健康な人の皮膚や口などにもいます。
汚染された食品中で、毒素を産生したときに食中毒になります。
いろいろな食品中で増殖し、毒素は熱や乾燥にも強いです。
多少の酸性やアルカリ性の強いところでも増殖します。
食中毒だけでなく、傷口を化膿させる事もあります。
 
ブドウ球菌による食中毒は、おにぎり・弁当・サンドイッチなど、
いろいろな食品が原因となります。
多くの場合、調理する人の手から食品に付着します。
人の手や指に、傷や湿疹があったり、傷口が化膿しているような時は
食品を汚染しますので、注意が必要です。
 
喫食後、およそ3時間以内に吐き気や激しい嘔吐がおこります。
腹痛や下痢も伴います。
ほとんどが24時間以内に回復しますが、脱水症状になる場合もあります。
手指に傷がある人や手の荒れている人は、直接調理にたずさわらない。
食品製造にかかわる人は、手指を十分に消毒してから調理しましょう。
消毒した後は、前かけなどで手を拭かない。
マスク、帽子、薄いゴム手袋などを着用して調理する。
まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や漂白剤で殺菌します。
調理後はできるだけ早めに食べましょう。
食品を室温で長時間放置しないようにします。