食品微生物の簡単な説明
セレウス菌

河川、土の中など、自然界に広く分布します。
通常は、発育環境でないと芽胞といわれる植物種子のような形をし、
適当な栄養や温度の条件がそろうと発芽し増殖します。
芽胞は熱に強く、調理過程では死滅しにくいです。
米や小麦など,農作物を原料とする食品が主な感染源です。
  
症状に応じて、嘔吐型と下痢型の2種類があります。
嘔吐型のセレウス菌は、増殖するときに毒素を産生します。
感染後1〜5時間で激しい吐き気をもよおし、繰り返します。
下痢型の場合は、感染後8〜16時間で吐き気をもよおし、下痢が続きます。
  
調理の際は十分に加熱しましょう。
調理した食品は、できる限り保存せず、早めに食べましょう。
大量に作った料理を、翌日再調理することは避けましょう。
常温での放置はしないでください。